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常石造船 新船型“TESS66 AEROLINE”の情報を公開 ~ウルトラマックス最大級の載貨重量をパナマックス幅で実現、EEDIフェーズ3クリア~

2021年8月3日

 常石造船(本社:広島県福山市沼隈町常石1083番地、代表取締役社長:奥村幸生)は8月2日、ウェブサイトに新船型“TESS66 AEROLINE”の詳細情報を公開しました。ウルトラマックス最大級の66,200MTの載貨重量をパナマックス幅で実現し、風圧抵抗低減技術“AEROLINE”などでEEDIフェーズ3をクリアしたエコシップです。

 海運業界では、貨物量の増加や航海当たりの輸送効率の追求を背景に船舶の大型化が進んでいます。近年では地球温暖化への対応機運の高まりに伴い、輸送単位当たりのCO₂排出量削減の観点からも大型化が加速しています。

 常石造船のロングセラー“TESSシリーズ※1”の最新鋭船型“TESS66 AEROLINE”は、ばら積み貨物船のカテゴリーであるウルトラマックスで最大級の載貨重量66,200MTを実現し、輸送効率を最大化しています。加えてお客さまの利便性を損なわぬよう幅をパナマックス幅に抑え、深さも業界標準レベルに抑えることで、高い汎用性を確保しています。
 燃費・環境性能では風圧抵抗を約20%低減する常石造船の独自技術“AEROLINE”などにより、CO₂の排出規程であるEEDI(※2)フェーズ3をクリアしています。船型改良を行い、浅喫水時から満載喫水時まで、どのような状態でも高い燃費性能を発揮します。

常石造船 設計本部 商品企画部部長 関和隆のコメント
「“TESS66 AEROLINE”が持つ積載性能、燃費・環境性能、汎用性がお客さまに高い付加価値を提供し、長く愛される船型となることを願っています。これからも世界に先駆けた商品を創り出し、輸送効率と環境負荷低減の両立を実現する船舶を提供します」

“TESS66 AEROLINE”の詳細情報:https://www.tsuneishi.co.jp/products/tess66/

“TESS66 AEROLINE”の主要目
全長×幅×深さ:200m × 32.25m × 19.15m
載貨重量トン数:66,200MT
貨物艙容量:81,500㎥
喫水:13.8m
総トン数:36,900

※1 TESS(Tsuneishi Economical Standard Ship)シリーズ:1984年の1番船竣工以降バリエーションを増やしながら進化を続け、500隻以上の竣工を実現した常石造船のばら積み貨物船ブランド。

※2 EEDI:Energy Efficiency Design Index(エネルギー効率設計指標)。国際海事機構(IMO)による、新造船を対象としたCO₂の排出量削減に関する国際条約。ばら積み貨物船に対しては、現在は基準値比20%以上の削減(フェーズ2)が、2025年には基準値比30%以上の削減(フェーズ3)が求められている。

■常石造船株式会社
2017年に100周年を迎えた常石造船(広島県福山市)は、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社です。国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国の海外工場を製造拠点に、ばら積み貨物船、コンテナ船、タンカーなどを建造しています。
URL:https://www.tsuneishi.co.jp/
代表取締役社長: 奥村 幸生
事業内容:船舶の建造、修繕
創業:1917年(大正6年)7月
資本金:1億円
従業員:869人(2020年12月時点)
事業拠点:常石工場(広島県福山市)

造船事業関連会社:
TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.(フィリピン・セブ島)
http://www.thici.com/
常石集団(舟山)造船有限公司(中国・浙江省)
http://www.tsuneishi-zs.com/
常石鉄工株式会社(広島県福山市)
https://www.tsuneishi-iw.jp/
常石商事株式会社(広島県福山市)
https://www.tsuneishi-trading.co.jp/
常石エンジニアリング株式会社(広島県福山市)
http://www.tsune-e.com/
株式会社三保造船所(静岡県静岡市)
http://www.mihozosen.co.jp/

- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
広報部
TEL : 084-987-4915
メール : pr@tsuneishi.com

  • 新船型“TESS66 AEROLINE”の情報を自社サイトに公開

    新船型“TESS66 AEROLINE”の情報を自社サイトに公開