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常石造船 KAMSARMAXなど、ばら積み貨物船の主要船型でEEDIフェーズ3対応完了

2021年5月10日

 常石造船(本社:広島県福山市沼隈町常石1083番地、代表取締役社長:奥村幸生)はこのほど、ばら積み貨物船の主要船型において環境規制のEEDI(※1)フェーズ3をクリアした商品開発を完了し、営業展開しています。
 KAMSARMAXなど各船型にて、国内船主を中心に受注を重ねています。

 EEDIはCO₂の排出規制で、現在基準値比20%削減の「EEDIフェーズ2」が適用されています。常石造船は2025年以降の契約船に対しての規制である「EEDIフェーズ3」(基準値比30%削減)を前倒しでクリアし、環境負荷の低減と燃費向上を実現しました。
 開発が完了したのは“KAMSARMAX”、“WIDE KAMSARMAX”、“TESS64 AEROLINE”、“TESS42”と、新船型“TESS66 AEROLINE”(※2)の5船型です。いずれも従来燃料を使用し、これまで培ってきた燃費向上技術等によりEEDIフェーズ3をクリアしました。

常石造船 代表取締役社長 奥村幸生のコメント
「地球温暖化への対応機運が高まるなか、前倒しでEEDIフェーズ3をクリアした船舶を市場展開することで、お客さまに長く愛される製品をご提供したいと考えています。これからも地球環境負荷のさらなる低減を目指し、お客さまの期待の先を行く環境技術開発を加速します」

※1 EEDI: Energy Efficiency Design Index(エネルギー効率設計指標)。国際海事機構(IMO)による、新造船を対象としたCO₂の排出量削減に関する国際条約。

※2 TESS66 AEROLINE:常石造船の風圧抵抗削減技術“AEROLINE”を搭載した新船型で、載貨重量6万6,200MT。“AEROLINE”は船首の流線型形状と隅切り型の居住区形状により、風圧抵抗を約20%低減する。

■常石造船株式会社
2017年に100周年を迎えた常石造船(広島県福山市)は、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社です。国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国の海外工場を製造拠点に、ばら積み貨物船、コンテナ船、タンカーなどを建造しています。
URL:https://www.tsuneishi.co.jp/
代表取締役社長: 奥村 幸生
事業内容:船舶の建造、修繕
創業:1917年(大正6年)7月
資本金:1億円
従業員:869人(2020年12月時点)
事業拠点:常石工場(広島県福山市)


造船事業関連会社:
TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.(フィリピン・セブ島)
http://www.thici.com/
常石集団(舟山)造船有限公司(中国・浙江省)
http://www.tsuneishi-zs.com/
ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.(パラグアイ・セントラル州ビリェタ市)
http://www.tsuneishi.com.py/
常石鉄工株式会社(広島県福山市)
https://www.tsuneishi-iw.jp/
常石商事株式会社(広島県福山市)
https://www.tsuneishi-trading.co.jp/
常石エンジニアリング株式会社(広島県福山市)
http://www.tsune-e.com/
株式会社三保造船所(静岡県静岡市)
http://www.mihozosen.co.jp/


- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
広報部
TEL : 084-987-4915
メール : pr@tsuneishi.com

  • KAMSARMAX(写真)など5船型でEEDIフェーズ3をクリア

    KAMSARMAX(写真)など5船型でEEDIフェーズ3をクリア

  • 新船型“TESS66 AEROLINE”。常石造船の風圧抵抗削減技術“AEROLINE”を搭載している

    新船型“TESS66 AEROLINE”。常石造船の風圧抵抗削減技術“AEROLINE”を搭載している