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常石造船 フィリピン拠点で新船型1,900TEU型コンテナ運搬船を進水 ~東南アジア需要に最適化したフィーダーコンテナ船~

2019年5月14日

 常石造船株式会社(本社:広島県福山市沼隈町常石1083番地、代表取締役社長:河野健二)は5月4日、フィリピン セブにあるTSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.(所在地:フィリピン共和国セブ州セブ島バランバン、代表取締役会長兼社長:三島明彦)で、新船型となる1,900TEU型コンテナ運搬船の1番船を進水しました。

 本船は、”Great Loading Capacity”、”High Stability Performance”、”Supreme F.O.C. Performance”のコンセプトで開発され、特に東南アジアでの需要に対して使い勝手の良い船型です。主要目は、タイのバンコク港に入港可能な最大船型(バンコクマックス)に抑えながら、積載能力を増強。バンコクマックスとして最大級となる1,944TEUのコンテナ搭載を実現しました。

 また、環境負荷の低減や船員の作業性にも配慮し、推進性能の高い船型の採用に加え、当社独自の省エネ技術「TOP-GR※1」、「MT-FAST※2」の搭載により高い燃費性能を実現するとともに、SOx排出規制強化に合わせたSOxスクラバーやバラスト水処理装置の搭載に加え、船員の作業性及び安全性を設計基準に準拠し向上しています。

【1,900TEU型コンテナ運搬船の概要】
船種     :1,900TEU型コンテナ運搬船
主要寸法   :全長約172メートル × 船幅28.4メートル × 深さ14.5メートル
満載喫水   :9.5メートル
載貨重量トン :約21,700メトリックトン
総トン数   :約19,000トン

 常石造船は主力のばら積み貨物船のみならず、プロダクトタンカーやフィーダーコンテナ船においても、より環境負荷の低減を追求し、経済性と環境性能を両立する高品質の船舶を届けます。

※1 TOP-GR
翼数、直径、翼断面の形状、翼幾何分布を高度なシミュレーションにより最適化した、高効率で低振動の省エネ型プロペラ。
※2 MT-FAST
プロペラの前方に複数のフィンを取り付けることで水流を整え、推進効率を約3~5%向上させる省エネ付加物装置。平成30年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞。

■常石造船株式会社
2017年に100周年を迎えた常石造船(広島県福山市)は、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社です。国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国、パラグアイの海外3工場を製造拠点に、3万トン~18万トン級のばら積み貨物船、コンテナ船、タンカー、客船などを建造しています。
URL:https://www.tsuneishi.co.jp/
代表取締役社長:河野 健二
事業内容:船舶の建造、修繕
創業:1917年(大正6年)7月
資本金:1億円
従業員:883人 (2018年12月時点)
事業拠点:常石工場(広島県福山市)
造船事業関連会社:
TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.(フィリピン・セブ島)
http://www.thici.com/
常石集団(舟山)造船有限公司(中国・浙江省)
http://www.tsuneishi-zs.com/
ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.(パラグアイ・セントラル州ビリェタ市)
http://www.tsuneishi.com.py/
常石鉄工株式会社(広島県福山市)
https://www.tsuneishi-iw.jp/
常石商事株式会社(広島県福山市)
https://www.tsuneishi-trading.co.jp/
常石エンジニアリング株式会社(広島県福山市)
http://www.tsune-e.com/
株式会社三保造船所(静岡県静岡市)
http://www.mihozosen.co.jp/

- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
マーケティングコミュニケーション部
pr@tsuneishi.com 
TEL:084-987-4915

  • 常石造船のフィリピン拠点で初建造となる1,900TEU型コンテナ運搬船の1番船

    常石造船のフィリピン拠点で初建造となる1,900TEU型コンテナ運搬船の1番船