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プレスリリース

常石造船の中国現地法人、居住区ブロックを初出荷

2003年9月18日


—常石、多度津、セブに中国・舟山の拠点を加え、船舶需要に万全の対応—


常石造船株式会社(本社:広島県沼隈郡沼隈町常石1083、代表取締役社長:神原勝成)は、
中国浙江省舟山群島の秀山島に設立した現地法人「常石集団(舟山)船業発展有限公司」が船舶用居住区ブロックを製造し、この度日本国内向けに初出荷したことを発表します。
 出荷された居住区ブロックは、今週末20日、常石造船・常石工場にて建造されている
5万2千トン級ばら積み貨物船に搭載される予定です。

常石造船は今春、国際競争力を強化するグローバル戦略の一環として、中国秀山島に「常石集団(舟山)船業発展有限公司」を設立、工場の建設・拡充と平行しながら、船舶居住区ブロックの製造を進めてきました。この度、居住区ブロック第一号製品の製造を完了、同工場の初製品として国内向けに出荷したものです。居住区内外の艤装工事、さらに居室内装、家具の取り付けまでが完了しています。
 同工場の稼働は、国内における常石、多度津の新造船・修繕工場、フィリピン・セブ島における新造船工場、中国・江蘇省鎮江における船舶部品製造工場に続くもので、これにより常石造船は3カ国に展開する国際的な造船体制のもとに、増加する船舶需要に対応する強力な生産体制を実現しました。

なお今年、同工場においては居住区ブロック2隻分の製造が計画されており、年内にさらに1隻分のブロックを建造します。並行してNC切断機などの工場設備の増強を進め、来年以降は日本およびアジア各地における造船所への供給も想定しつつ生産量を増加させる計画です。

 常石造船は、1994年にフィリピン・セブ島に造船会社常石ヘビー・インダストリーを設立、造船事業のグローバル化に積極的に取り組み成功させたわが国では唯一の企業です。今後はグローバル体制の拡充とともに国際競争力の一層の強化をめざしていきます。

舟山工場初出荷