2026/10/08

常石造船トピックス企業動向技術・開発

インプレス AI Days 2026に登壇 ― AI駆動開発による基幹システム刷新の取り組みを紹介 ―

2026年9月16日、常石造船は、株式会社インプレスが主催するオンラインセミナー「インプレス AI Days 2026」に登壇し、AI駆動開発を活用した基幹システム刷新の取り組みについて紹介しました。
「『基幹刷新には莫大な費用と長い年月がかかる』の常識を覆す―若手2人とAI駆動開発が変えた常石造船のモダナイゼーション」と題したセッションには、当社 経営管理本部 情報戦略室の黒飛達也、松尾豪稀に加え、株式会社Scalar 代表取締役CEOの深津航氏、Kong株式会社 マーケティング本部長の帆士敏博氏が登壇しました。

セッションでは、長年稼働してきた当社の調達システムを題材に、AIを活用した既存システムの分析から、基幹システムのモダナイゼーションに向けた取り組み、さらにAI駆動開発を担う人材の育成まで、実際のプロジェクトをもとに紹介しました。

<長年使用してきた基幹システムの刷新に挑戦>
当社では現在、長年にわたり運用してきた、資機材の調達・在庫を一元管理する調達システムの刷新に取り組んでいます。長期間使用してきたシステムには、事業や業務の変化に合わせてさまざまな機能が追加され、多くの業務知識やノウハウが蓄積されています。一方、システムの全体像やプログラム間の関係性を把握し、新たなシステムへ移行していくためには、既存の膨大なソースコードを読み解き、業務とシステムの構造を整理する必要があります。

そこで今回の取り組みでは、既存システムの分析にAIを活用。膨大なソースコードを横断的に分析し、複雑化した業務やシステムの構造を整理することで、システム刷新に向けた検討を進めています。
さらに、従来の密結合なシステムから、機能ごとにサービスを分割するマイクロサービス型のアーキテクチャへの転換を推進。ビジネスや業務の変化に柔軟かつ迅速に対応できる次世代のシステム基盤の構築を目指しています。

常石造船のAI駆動開発事例を紹介するKongの帆士氏

<3カ月間の社外研修から、実際のシステム刷新へ>
今回登壇した黒飛と松尾は、2026年2月から3カ月間、株式会社ScalarでAI駆動開発について学びました。
研修では、AIを活用した開発手法を学ぶだけでなく、実際に手を動かしながらシステム開発に取り組み、AIを開発プロセスの中でどのように活用するかについて実践的な経験を積みました。研修終了後は常石造船に戻り、研修で得た知識や経験を活かしながら、基幹システムのモダナイゼーションを進めています。

今回のプロジェクトでは、AIを単なる業務効率化のためのツールとしてではなく、システムの分析や設計、実装、テストなど、開発を支える新たな手段として活用しています。

登壇を終えた登壇者の皆さん

<AIを活用しながら、最後は「人」が判断する>
セッションでは、AI駆動開発によってシステム分析や開発のスピードを高められる可能性がある一方、AIの出力をそのまま採用するのではなく、人が内容を確認し、目的や方向性を判断することの重要性についても紹介しました。
「どのようなシステムをつくるのか」「何を実現したいのか」といった方向性を定め、AIが示した結果が適切かを判断するのは人の役割です。AIと人それぞれの強みを活かしながら開発を進めることが、AI駆動開発成功の重要なポイントの一つとなっています。

また、AIは開発だけでなく、新たな技術や知識を習得する際の学習支援にも活用できます。今回の取り組みを通じ、若手エンジニアが実践の中で技術力を高め、活躍する領域を広げるなど、人材育成の面でも新たな可能性が生まれています。

<AIを活用したさらなる業務変革へ>
常石造船は、今回の基幹システム刷新にとどまらず、デジタル技術を活用した業務変革を推進していきます。新システムは造船セグメント全体での利用を見据え、「1業務・1システム」の標準化を進めます。これにより、運用効率の向上と管理負荷の低減を図るとともに、将来的には共通DX基盤としての活用も目指します。

また、エンジニアに限らずさまざまな職場で働く社員がAIなどのデジタル技術を活用し、自ら業務改善に取り組める環境づくりも進めています。今後もデジタル技術の導入と人材育成を進め、持続可能な事業基盤の構築と新たな価値の創出に取り組んでいきます。

<今後の登壇予定>
今回ご紹介したAI駆動開発による基幹システム刷新の取り組みについて、今後も社外イベントを通じて発信していきます。次回は「Kong API Summit Japan 2026」に登壇し、当社が進めるAI駆動開発やシステムモダナイゼーションの取り組みについて紹介する予定です。

イベントの詳細・お申し込みについては、下記公式サイトをご覧ください。
■ Kong API Summit Japan 2026
https://www.kong-api-aisummitjapan2026.com/

関連情報
■ 2026年6月10日 プレスリリース
「常石造船 AI駆動開発を活用した内製化で調達システムを刷新―クラウドベースの次世代DX基盤構築と完全内製化によるAI人材育成を同時に実現―」
https://www.tsuneishi.co.jp/news/p3465/