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メタノール燃料ばら積み貨物船 TESS66 AEROLINEの定期傭船契約を締結

2023年9月20日

常石グループでは、環境に配慮した長期的な経営基盤の確立とサステナブルな社会実現を目標に、グループの神原汽船株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長:神原宏達)と株式会社商船三井(本社:東京都港区、社長:橋本 剛)のグループ会社である商船三井ドライバルク株式会社(本社:東京都港区、社長:菊池和彦)が、海上輸送におけるCO₂削減を目指し、昨今、世界で注目を集めるグリーンメタノールを燃料とするメタノール燃料ばら積み貨物船TESS66 AEROLINE(以下、本船)の長期間の定期傭船契約を、2023年9月11日に締結したことを発表いたします。なお、本船の建造は当グループの常石造船株式会社が受注し、2027年に竣工の予定です。

本船は、メタノールおよび、バックアップ燃料としての重油の双方を燃料として使える二元燃料燃焼主機関を搭載していて、主に使用する燃料としては、回収された二酸化炭素と再生可能エネルギーを利用して製造された水素を合成して生成されるeメタノールやバイオガス由来のバイオメタノールを想定しています。これら非化石原料由来のメタノールを活用することで、重油を燃料とする在来型同型船と比較し、温室効果ガス排出量※1の大幅な低減を図ります。また、本船は様々な航路を想定したメタノールタンク容量を設定しており、必要な航続距離を確保しつつ、カーゴスペースも最大限活用できる仕様です。

当グループでは、『未来の価値を、いまつくる。』をグループスローガンに、今後も次世代燃料船への取り組みを加速し、お客さまに環境性能と経済性を両立したゼロエミッション船とサービスをご提供することで、地球環境への負荷軽減に貢献していきます。

※1 燃料の製造から消費までのライフサイクルにおけるネット排出量

 

本船主要目
全長    : 約200.00 m
幅     : 約32.25 m
喫水    : 約13.80 m
載貨重量  : 約65,700 メトリックトン(MT)
載貨容積  : 約81,500 ㎥

 

■常石グループ
海運・造船から始まった常石グループは今年で創業120年を迎えました。現在ではエネルギー、環境、ライフ&リゾートなど地域社会に貢献する多様な事業を展開。2022年4月にはTCFD提言への賛同を表明し、これを契機にグループ一丸となって気候変動に関する事象を経営リスクとして捉え適切に対応すると同時に、新たな機会を創出し経営基盤の強化へ繋げることで、これからも持続的な成長を図り、地域社会とともに進化し発展する企業グループを目指します。

 

― 本件に関するお問い合わせ先 ―
ツネイシホールディングス株式会社
広報部
pr@tsuneishi.com
TEL:084-987-4915

  • メタノール燃料ばら積み貨物船TESS66 AEROLINE(イメージ)

    メタノール燃料ばら積み貨物船TESS66 AEROLINE(イメージ)