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東ティモール大使、常石造船を表敬訪問
2025年3月25日
3月10日、駐日東ティモール大使館よりイリディオ・シメネス・ダ・コスタ大使、ジョアオ・メンドンサ労働担当官(技能実習生担当)、中村美砂子シニアアシスタントの3名が、今年1月に入国した東ティモールからの技能実習生を激励するため、常石造船を表敬訪問されました。
第1期生である技能実習生10名と特定技能の共同受け入れ事業を行う常造事業協同組合役員は、常石造船工場正門で大使御一行を温かく迎えました。その後の面談では、常造事業協同組合の吉岡理事長が、2023年1月に東ティモール国務長官との調印式を振り返りながら、大使御一行に向けて歓迎の意を表し、技能実習生たちへの期待を述べました。
東ティモール イリディオ・シメネス・ダ・コスタ大使は、技能実習生受け入れに対する感謝の意を述べられ、「今回の受け入れを通じて築かれた常石と東ティモールとの協力関係が強固になり、習得した造船の溶接や塗装技術が幅広い分野で発展し、協業に繋がることを期待しています。2025年7月には第2期の技能実習生送り出しを予定しています。第1期のみなさんが努力を重ね、切り拓いた道を次の実習生たちに繋いでいってほしい」と期待を寄せました。その後、大使御一行は実習の様子を見学し、技術習得の進捗状況として溶接センターをご覧になりました。
同日開催された夕食会では、大使が実習生たちに向け、「職場で分からないことがあれば、迷わず指導員に質問すること、新しい環境に順応する努力を惜しまないこと、日本の法令を守り、謙虚に学ぶ姿勢を大切にすること」など、国を代表する者として礼儀正しく、誠実に技術習得に努めるよう、激励しました。実習生たちは、大使に対する感謝の意を述べ、渡航前に母国で学んだ溶接技術と日本の技術への気づき、常石の工場で使用している性能の高い工具や安全装具、安全意識の高さを話しました。「ぜひ、東ティモールのトレーニングセンターにも、このような安全に作業できる環境を整備してほしい」と大使に伝えるなど、充実した意見交換の場となりました。
常石造船は、世界の造船産業のさらなる振興に協力することを目的とし、東ティモールにおける造船業の興隆と造船技術者の育成と新たな産業の発展に寄与する人材の育成を支援してまいります。