シップ・オブ・ザ・イヤー2025表彰式に常石グループ各社が出席 ― 水素混焼エンジンタグボート「天歐(てんおう)」が「技術特別賞」を受賞 ―
常石造船株式会社が建造し、神原汽船株式会社が保有、常石グループとCMB.TECHグループの合弁会社であるジャパンハイドロ株式会社がエンジンを供給した、水素混焼エンジンタグボート「天歐(てんおう)」が、2026年5月11日に東京で行われた公益社団法人日本船舶海洋工学会主催の「シップ・オブ・ザ・イヤー2025」選考会において「技術特別賞」に選出されました。
それにあたり7月17日(金)に海運クラブ(東京都千代田区)にて開催された海事三学会(日本船舶海洋工学会・日本航海学会・日本マリンエンジニアリング学会)合同表彰式において、表彰状と記念の盾を授与しました。
選考委員会からは、次世代の船舶燃料としての水素普及に向け、ハーバータグ(港湾タグボート)に着目し、着実に国内に水素需要を創出する技術展開の手法が評価されたと、選出理由の説明がありました。
表彰式後の祝賀会にて、プロジェクトを主導したジャパンハイドロ代表取締役社長である神原満夫は、今後の抱負を以下のように語りました。
「本船について『完全なゼロエミッションではない』というご指摘もいただきますが、これは未来のゼロエミッション化に向けた“ホップ・ステップ・ジャンプ”の極めて重要なステップです。私たちは、小型旅客船『ハイドロびんご』“ホップ”から挑戦を始め、今回、水素混焼タグボート『天歐』“ステップ”を実現しました。将来の“ジャンプ”として、既に開発を進めている『水素専焼フェリー』のほか、水素を燃料とする船舶へ水素供給を行う『洋上浮体式水素供給ステーション*』を一体として展開し、インフラと技術の両輪で普及させながら、日本の港湾、ひいては社会全体の水素社会の実現を目指して参ります。」
*現在ツネイシクラフト&ファシリティーズが常石造船構内で製作中
本船は、グループのエンジニアリング会社である常石エンジニアリングが開発から詳細設計・引渡前の性能確認まで全ての設計作業を担当しました。また、現在本船の運航を担っている同じくグループ会社である神原タグマリンサービスは建造段階から関わり使用者視点の技術的アドバイスを提供しました。今回のプロジェクトではグループ会社がそれぞれの役割を担い、グループシナジーを存分に発揮したものとなりました。
常石グループ各社は、今回の「技術特別賞」受賞を大きな糧として、引き続き水素燃料船の開発・建造を行い、海事産業の脱炭素化に貢献してまいります。