東ティモール大統領ご一行、常石造船を訪問
2025年8月27日、東ティモールのHis Excellency Dr. José Ramos-Horta大統領ご一行が常石造船株式会社を訪問されました。当社は、2024年に東ティモールにおいて TSUNEISHI TIMOR SHIPBUILDING, UNIPESSOAL, LDA.(以下、TTS)を設立し、現在、同国における工場建設予定地の調査を進めております。
大統領は到着後、新造船の出航に立ち会われ、外航船を間近にご覧になりながら、旗を振っての見送りにもご参加くださいました。
昼食会では、常石造船の役員より、日本・フィリピン・中国における事業展開をはじめとした当社の事業概要を説明しました。 続いて、TTSからの企業内転勤者が、常石造船での業務経験や日本での生活について大統領に発表しました。企業内転勤者は設計本部に所属しており、「これまでTTSでは3D CAD画面でしか確認できなかった船舶を、実際の現場で目にすることで理解が深まっている」「日本では予定が時間通り正確に進むことを通じて、時間厳守の重要性を改めて認識した」といった学びや気づきを共有しました。さらに、「帰国後は日本で培った知識と経験をTTSの仲間と分かち合い、将来的にはフィリピンや中国の設計拠点と同等の組織へと成長させたい」と抱負を述べました。
これに対し大統領からは、「国内での雇用創出は最優先事項であり、今回の常石造船のプロジェクトに大いに期待している。ぜひ雇用創出の取り組みを盛り込んでほしい」とのご期待の言葉を賜りました。
その後の工場見学では、東ティモールからの技能実習生第1期生・第2期生全員が大統領ご一行を出迎え、大統領は実習生全員と一人ひとり握手を交わされ、「頑張っているか」と温かい励ましの言葉をかけられました。
当社は東ティモールにおける造船事業を通じて、雇用創出と人材育成を推進し、同国の産業基盤の強化に貢献してまいります。