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TSUNEISHI GROUP TSUNEISHI SHIPBUILDING COMPANY

SUNTORY mermaid 2号について

SUNTORY マーメイドU号 豆知識

世界初 ウエイブパワーボート

水中翼  ウエイブパワーボートは、堀江謙一さんの「波の力で航海したい」という熱い想いに応えるべく、世界で唯一のウエイブパワーボートの研究者である東海大学海洋学部 寺尾 裕教授の協力を得て建造されました。船体前方に取り付けられた水中翼が、波の中で上下し、あたかもイルカや鯨のドルフィンキックのように動作することで波のエネルギーを吸収し、船の推進力を発生させます。船体の揺れを利用して水中翼がエネルギーを取り込むことから、船首揺れ(ピッチング)運動が少なくなり、揺れも大幅に軽減され船の安定性も高くなります。動力源は波のみですが、港の出入りや緊急時用に船外機とセールによる航行ができるよう考慮されています。航海中は船外機、セールを一切使用しません。

2枚の水中翼を持ったカタマラン(双胴船)

 設計を担当したのは、ヨットレースの最高峰、アメリカズカップでニッポンチャレンジのチーフデザイナーを務めた横山一郎さん。パワーウエイブに適した船型として2枚の水中翼を持ったカタマラン(双胴船)が採用されています。

船体はアルミリサイクル材(5083)を使用

 『SUNTORYマーメイドU号』の船体は、アルミリサイクル材が使用されています。全長9.5メートル(31フィート)の双胴船体は、環境への配慮と3ヵ月近い航海に耐えられるようリサイクルアルミの中でも強度が高く、耐食性に優れたアルミニウム合金(A5083)を使用しています。さらに、船の建造を担当した常石林業建設カンパニーは、アルミの加工技術を生かし、通常外板に使用する板(5ミリ厚程度)より薄板である3ミリ厚のアルミニウムを採用して船の軽量化を実現しています。

電力は太陽エネルギーから

 『SUNTORYマーメイドU号』に必要な電源は、650Wと想定しており、航行に不可欠な航海灯(マスト最上部に設置)、アマチュア無線、イリジューム衛星電話、パソコンの電力として、海の汚染に無縁のソーラーセル(太陽電池発電機)を使用します。

マーメイド号の冒険の軌跡

mermaid号の軌跡