2024年1月、常石グループ会社の由良ドック(和歌山県)にて官民合同による緊急物資輸送訓練が行われました。
この訓練は、防災意識向上と災害対処能力強化を図ることを目的に、国交省近畿地方整備局、和歌山県などから構成された「命のみなとネットワーク」推進協議会の主導によって行われたものです。
▲ 防災訓練の様子
「和歌山県日高周辺地域において大規模な土砂崩壊が発生。陸上交通が遮断され、由良地域は孤立、水道供給も絶たれた」という被災想定のもと、海上からの物資輸送による孤立地域への物資支援を行うにあたり、海上からアクセスできる立地と設備を有する由良ドックが拠点として指名されました。
訓練には 国や県、近隣の自治体、報道各社など延べ100人が参加、現役の港湾業務艇も複数隻投入され、本番さながらの緊張感あるものとなりました。由良ドックからも各部署横断による応援動員が行われ、支援船着岸時の綱取り、緊急支援物資の揚陸にあたっての玉掛け、搬出入などの任にあたりました。
2024年は新年早々能登半島を大きな地震が襲い、沢山の方が被災されました。震災は時間も場所も選ばない、その残酷さを思い知らされる出来事でした。「その時」がいつ訪れるのか予測できないからこそ、日頃から有事を意識した取り組みを行うことの重要性を改めて実感しました。今回の実践的な災害訓練への参加は、当社にとってもきわめて意義のあるものとなりました。
常石グループの造船事業各社は、今後も防災意識向上の取り組みを継続するとともに、地域防災の一翼を担う拠点としての存在を明確化し、地域・社会への貢献につとめてまいります。