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有事に備え常石工場で防災訓練を実施

2014年4月1日

 いつ何どき起こるかもしれない地震と地震による災害。船づくりの現場では、火気を扱ったり高所での作業が行われているため、地震発生時にはガス漏れによる火災や爆発、倒壊や墜落によるケガなどの災害が想定されます。常石造船常石工場は3月19日(水)、福山西消防署にご協力いただき、防災訓練を実施しました。常石造船従業員約70人が参加。震度5強の地震が起こり、工場内で負傷者および火災が発生したという想定で有事の際の対応を確認しました。

 訓練では、午前9時半に、緊急地震速報を受信後すぐに構内放送で工場内へ警告を発信。対策本部を設立し、自衛消防隊が発動すると同時に情報班、警戒班、支援班、救護班、誘導班、防災班がそれぞれの班長指揮のもと活動を開始しました。各班スタッフの迅速な対応と、救急隊や消防隊との連携で、午前10時、負傷者の手当てと火災鎮火を無事に完了させました。

訓練を終え、福山西消防署の芝吹和英署長は「本日の訓練は、各班が適切に対応され、有事に備えた動きを確認する目的は達成されたと思います。有事には、皆さん一人ひとりの適切な行動が安全確保のカギになります。災害は必ず発生するとの認識を持ち、人の命を守る、自分の身は自分で守るため防災対応力の強化をお願いします」と、訓練の重要性を語られました。最後に、川北雅弘常石工場長から「有事の際の対応力は、まず工場として基本の5Sの上に成り立ちます。これからも5Sの向上と防災体制の強化に努めていきましょう」との総括で、今回の訓練を締めくくりました。

緊急時においては、迅速に避難し設備を保全するほか、救急や消防活動が必要です。常石工場では日ごろから十分に訓練しておくことで、いざというときに適切な防災活動を確実に遂行できるよう、2003年から火災への対応、2008年から地震に対応する防災訓練を毎年実施しています。


各班長より対策本部詰めの隊長に「出動します!」


出動する各班スタッフ


情報班が現場からの報告を受けて対策本部で状況推移を把握

支援班は構内のガス漏れなど設備の被災状況を確認し、警戒班は負傷者がいないかパトロール。
情報班スタッフが各班に1人ずつ同行し、現場の状況を対策本部に報告しました。



発生事象を時系列には記録


誘導班の誘導で、負傷者を救出に向かう救護班


重傷者を保護


救急車と消防車が到着


重傷者を救急隊に引き継ぐ


火災現場で自衛消防隊が初期消火活動


消防隊と連携