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造船の技を競う「常石技能オリンピック」開催

2013年11月5日

開会式

造船技能者たちが日ごろ培った技能を発揮し真剣勝負を繰り広げる「常石技能オリンピック」。今年13回目を迎えた常石工場では10月26日(土)、若手からベテランのほか、フィリピン・中国からの実習生も含め合計206人が参加し、「常石造船マンとして日ごろ鍛え上げた技を発揮し、安全作業で正々堂々と競い合います」の選手宣誓でスタートしました。

競技は、溶接、鋼材切断、塗装、運搬など船づくりに欠かせない技能・技術の9種目。それぞれの競技会場では、選手たちが冷静を保ちながら的確に技を披露するかたわら、評価員が安全性や品質などを厳しくチェックしました。

川北雅弘工場長は閉会式で、「船づくりの基本は現場で働く一人ひとりの技能にあります。常石技能五輪は技能の重要性に目を向ける良い機会です。今後も技能向上に向け努力を続けてください」と、大会を締めくくりました。受賞者には後日、栄誉の証として「GOLD」や「SILVER」などの刺繍入りのユニフォームが贈呈されます。

技能の伝承は日本の造船業界において重要な課題のひとつで、常石技能オリンピックは日ごろの仕事の成果を発揮するだけでなく若手の技能育成を図り、常石造船のモノづくりを受け継いでいく大切な取り組みです。2001年に溶接競技1種目からスタートした本大会は、従業員の要望から塗装、艤装、運搬業務も競技に取り入れ年々拡大し、工場全体での大会へと発展しています。

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常石技能五輪

◇金賞受賞者の感想

■溶接競技 
常石造船 生産部 外業グループ 大徳和記さん
「入社8年目、大会参加4回目にして初の金賞。毎年腕が上がってきているのを実感できてうれしい。
今後は、技能だけでなく後輩の指導や職場をリードする力をつけていきたい。」
■ガス切断競技
協力会社 港工業(株) ティト・ジュニア・カノビダさん
「常石工場に技能実習に来て3年目。日々頑張っている成果が出せて、競技ではパーフェクトにでき
た!と手応えがあった。これからも技能向上に頑張りたい。」
■昇降梯子刷毛塗り競技
協力会社 ビショウ工業(株)  徐 増帥さん
「入社1年目で初めてだから力試しに、と、リラックスして臨んだ。金賞をもらい、驚きと嬉しさが
両方きた。毎日職場で基本から学んでいることがしっかり身に着いていると自信になった。」