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常石グループ、揚子江船業との連携を強化 ~中国造船子会社での合弁を通じて、造船業界と海運業界の脱炭素化に貢献~

2024年9月12日

常石グループは、ツネイシホールディングス株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長:神原 宏達/以下、THD)の完全子会社として運営してきた常石集団(舟山)造船有限公司(本社:中国浙江省、董事長:河野 仁至/以下、TZS)において、中国民営造船大手の揚子江船業(控股)有限公司(本社:中国江蘇省、董事長:任 楽天/シンガポール証券取引所YAZG.SI/以下、揚子江船業)を引受先とする第三者割当増資を実施することを、揚子江船業との間で合意しました。

常石グループと揚子江船業は、「地域社会と共に成長する」という経営理念や、民需中心の造船事業に徹するという経営方針を共有しており、これまでも造船事業の領域を中心に様々な形で協力関係を築いてきました。特に、常石グループの三井E&S造船株式会社(本社:東京都港区/以下、MES-S)は、2019年から、揚子江船業と三井物産株式会社との三社で造船事業の合弁会社である江蘇揚子三井造船有限公司(本社:中国江蘇省/以下、YAMIC)を共同運営しています。

2022年にMES-Sが、常石造船株式会社の連結子会社となり、常石グループの一員となったことで、常石グループとしてYAMICの経営に関わることになり、揚子江船業との連携をさらに深めてきました。こうした連携の一環として、両社は船舶用燃料の脱炭素化に向け取り組んでおり、YAMICにおいてはLNG(液化天然ガス)などを用いる新燃料タンクの製造を開始しています。今後は、常石造船で進めている二元燃料船や圧力タンクなどの開発・内製化などの取り組みとの相乗効果も追求していく計画です。

常石グループと揚子江船業は、今回の第三者割当増資の実施を機に、これまで培ってきた協力関係をさらに深化させ、造船業界と海運業界の脱炭素化の実現に向けて積極的に連携していく方針です。

 

 

【揚子江船業(控股)有限公司】
1956年に設立された造船、海洋エンジニアリングを主な事業とする中国民営造船グループで、シンガポールに上場した中国初の造船企業です。2023年の造船業売上高ランキングは世界8位となっています。
本社所在地: 中国江蘇省靖江市
代表者: 董事長 任楽天
揚子江船業サイト:https://www.yzjship.com/cn/index.html

 

【常石グループ】
■ツネイシホールディングス株式会社
常石グループは1903年の海運事業創業以来、ツネイシホールディングス株式会社を持ち株会社として、ばら積み貨物船を中心した新造船建造から国内最大規模の修繕ネットワークの造船事業、国際海上物流サービスを提供する海運事業、付加価値を創造し、地域・社会に貢献する商社・エネルギー事業、廃棄物の再資源化から循環型社会の実現を目指す環境事業、瀬戸内地域の魅力を再構築し顧客体験を提供するライフ&リゾート事業など、5つの分野で「未来の価値を、いまつくる。」をスローガンに、常に時代の先を見据えながら、まだ世の中にない唯一無二の価値を生み出しています。
本社所在地: 広島県福山市沼隈町常石1083
代表者: 代表取締役社長 神原 宏達
常石グループサイト:https://www.tsuneishi-g.jp/

■常石造船株式会社
常石造船は、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社で、船舶の建造と修繕を営んでいます。国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国の海外工場を拠点に、ばら積み貨物船、コンテナ運搬船、タンカーなどを建造しています。常石グループ造船事業の売上高は2,362億円で、海事プレス社の2023年世界主要造船所の造船・海洋事業売上高造船業界で世界第14位となっています。
本社所在地: 広島県福山市沼隈町常石1083
代表者: 代表取締役社長執行役員 奥村 幸生
常石造船サイト:https://www.tsuneishi.co.jp/

■常石集団(舟山)造船有限公司(TZS)
常石集団(舟山)造船は、中国浙江省に本社を置く常石グループの企業で、特に常石造船株式会社と密接に連携して事業を行っています。船台2基と建造ドック1基を備え、3万トン級から10万トン級のばら積み貨物船を中心に、コンテナ運搬船やプロダクトタンカー、タグボートも建造しています。社内研修制度のほか、造船分野の教育機関と連携して、将来の造船業を担う次世代の育成を図っています。
所在地: 中国浙江省舟山市岱山県秀山郷熱跳村
代表者: 董事長 河野 仁至
常石集団(舟山)造船サイト:https://www.tsuneishi-zs.com/

■三井E&S造船株式会社(MES-S)
三井E&S造船は、造船技術を核としたエンジニアリング企業です。100年を超える船舶設計・建造により培ってきた船舶の開発・設計・建造技術と、自律操船・デジタライゼーション技術をコア技術として、 海上輸送に関わる環境負荷の軽減・安全性向上・船員の労働環境改善といった社会・お客様のニーズに応え、課題解決に貢献します。
本社所在地: 東京都港区台場二丁目3番2号
代表者: 代表取締役社長 小葉竹 泰則
三井E&S造船サイト:https://www.tsuneishi.co.jp/mes-s/

■江蘇揚子三井造船有限公司(YAMIC)
2019年8月に三井E&S造船株式会社、三井物産株式会社、および揚子江船業集団公司との間で設立した造船事業の合弁会社です。中国でのクリーンエネルギー需要の高まりに応じ、中国の港湾・河川事情を考慮した製品を提供していくことで、中国向けエネルギー関連製品の輸送分野への貢献を行っています。
本社所在地: 中国江蘇省太倉市
代表者: 董事長 任楽天
江蘇揚子三井造船有限公司サイト:https://www.yamicship.com/jp/index.html

 

〈本件に関するお問い合わせ先〉
広報代理 ボックスグローバル・ジャパン株式会社
久原(080-2160-6519)、藤本(080-2557-1460)