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ツネイシ・エコノミカル・スタンダード・シップ(TESS)の新船型 “TESS35”1番船を常石集団(舟山)造船有限公司で竣工・引渡

2015年2月4日

常石造船株式会社(本社: 広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役社長: 河野健二)は2015年1月30日グループの常石集団(舟山)造船有限公司において、TESS※1シリーズの新船型、TESS35(3万5,300トン型ばら積み貨物船)の第1隻目「Daiwan Elegance」を竣工し、船主に引渡しました。

TESS35は、3万トンクラスの中では汎用性を重視した全長177メートルとコンパクトなサイズで、柔軟に寄港地を組み合わせることが可能です。TESS58同様に4機のデッキクレーンを搭載。開口面積の広いハッチカバーと貨物艙に鉄鋼製品の輸送にも適したセミボックス型ホールドを採用することにより、貨物の荷役作業がしやすくなり、荷役効率とメンテナンス性が向上するなど顧客価値向上を実現しています。さらに、プロペラ前部に取り付け、水流を整えることで推進効率が向上する複数の翼型構造物「MT-FAST」※2や、プロペラの推進効率を高めるTOP-GR※3(トップギア)技術で開発した高効率で低振動のプロペラなど、船体形状の改善や省エネ技術の投入によって、燃費効率を向上させた省エネ船です。

※1 ツネイシ・エコノミカル・スタンダード・シップ。1984年にシリーズ最初の船型、TESS40(4万重量トン型ばら積み貨物船)を竣工。その後、TESS45、TESS52、TESS58などバリエーションを増やし2012年1月にはハンディマックスシリーズで竣工300隻目を達成。2014年5月にはTESS64 AEROLINEを市場投入。
※2 日本郵船グループ会社の株式会社MTIと共同で開発。
※3 プロペラの推進効率を高める“Tsuneishi Optimized Propulsive Gear : TOP-GR”。コンピュータによる緻密な計算とシミュレーションを重ねることで、翼数、直径、翼断面の形状、翼幾何分布を最適化設計し、高効率で低振動の省エネ型プロペラを実現する。

■TESS35第1隻目“Daiwan Elegance”の主要目
船種:35,300MT型ばら積み貨物船
長さ:177メートル
船幅:30.0メートル
深さ:14.5メートル
載貨重量トン:35,300メトリックトン
総トン数:22,600トン
主機:M.A.N.-B&W 6S50ME-B8.3 Type Diesel Engine
航海速:14ノット
建造工場:常石集団(舟山)造船有限公司

- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
CSV本部 マーケティングコミュニケーション部
pr@tsuneishi.com

本社福山市  TEL:084-987-4915
東京オフィス TEL:03-3264-7733