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カムサマックスバルカーの1/10サイズ大型模型船「常翔丸」を竣工実海域における様々なデータを取得し、商品開発に生かす

2011年9月29日

常石造船株式会社(代表取締役社長:川本隆夫)は、独自に開発した8万2千重量トン型ばら積み貨物船「カムサマックスバルカー」※1の10分の1サイズ大型模型船「常翔丸」を、9月29日に常石修繕工場で竣工しました。海上を航行しながら海洋データ、性能データ等様々なデータを取得し、今後の商品開発に生かします。

常翔丸で海上を航行することで、実船に近い環境下での新技術の検証や風、波浪、潮流等の影響を測定することが可能となります。一般に、船舶・海洋構造物の開発は、縮尺模型を用いた水槽試験とCFD(数値流体解析)※2を併用して実施されています。水槽試験では検証が難しい試験を本船で行い、実際の海洋データを解析することで、より実船に近いデータを取得します。本取り組みにより、さらなる低燃費、環境性能、運航採算性の向上を図り、商品の性能向上につなげます。

※1 アフリカ西岸ギニア共和国にあるボーキサイトの主要積出港、カムサ港に入港できる最大船長229メートルの入港制限に対応していることから命名。2002 年に開発し、常石造船主力商品の一つ。今年2月に100隻目が竣工。
※2 水の流れをコンピュータで解析することによって実際の現象をシミュレートする方法。縮尺模型を使って確認している船体回りの流れや抵抗値をコンピュータ上で把握。

― 記 ―

カムサマックスバルカー1/10大型模型船”常翔丸”の主要目

船種 小型船舶
船名 常翔丸(じょうしょうまる)
長さ×船幅×深さ 約22.9m×3.23m×2.1m
総トン 18トン
満載喫水 1.44m
主機 電動モーター(インバーター制御)
定員 8人

― 本件に関するお問合せ先 ―
ツネイシホールディングス株式会社 広報・CSR室
担当:今井
TEL:084-987-4915