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載貨重量18万トン型のばら積み貨物船T-CORE180第一番船が竣工

2010年11月11日

ツネイシホールディングス株式会社(以下:THD)の海外子会社、TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES(CEBU),INC.は、18万トン型ばら積み貨物船「T−CORE180」の第一番船となるTHD神原汽船カンパニー向け「天秀丸」を11月10日に竣工しました。引渡し式には、フィリピン共和国のアキノ大統領をはじめとするご来賓の方々や従業員など約1,000名が見守るなか、 12時15分(現地時間)に無事離岸しました。

「T−CORE180」は、THD常石造船カンパニーが2007年に企画・開発した18万トン型のケープサイズばら積み貨物船に名づけたブランドネームで、「T」は常石の頭文字を表し、「CORE」は「 Customer’s Operation(運航性)、Revenue(採算性)、Environment&Safety(環境と安全)」の面で優れた船の意味が込められています。
   180(ワンエイティ)は、載貨重量が18万トンクラスであることを示し、船の全長291.1メートル、船幅45メートル、深さ24.5メートルと、このクラスではコンパクトなサイズでありながら、カーゴキャパシティ20万立方メートルを確保しています。

「T−CORE180」には新しいエコ技術が数多く採用されています。実際に航行する海域のデータをもとに、荒天時でも効率良く航行できる船首形状の開発(従来より波の抵抗を最大5%削減)をはじめ、広島大学と共同開発した隅切効果により空気抵抗を減らす居住区形状(特許取得済)など、燃費の向上による運航採算性の向上を図るとともに、CO2の排出量削減を進めています。

フィリピンの造船ビジネスは、ツネイシホールディングスが1994年にセブに進出したのを機に本格化し、THIの建造量の拡大と共に発展。今年1年間のフィリピンにおける新造船竣工量は、韓国、中国、日本に次ぐ世界第4位となる見込みです。THIでは2万3,000トンから始まり、船舶の大型化のニーズに対応し、5万トン、8万トンクラスの貨物船を建造してまいりましたが、建造118隻目となる今回の18万トン型ばら積み貨物船を連続建造していく予定です。

― 記 ―

18万トン型ばら積み貨物船「天秀丸」
<主要目>

船 種 載貨重量180,000メトリックトン(mt)型
ばら積み貨物船
長さ×船幅×深さ 291.9m × 45m× 24.5m
載貨重量トン 180,630 mt
総トン数 92,379
主 機 MAN-B&W 7S65ME-C (Mark7)
馬 力 17,690kw
航海速力 15.2ノット

 

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ツネイシビジネスサービス株式会社 総務部広報グループ
担当:大西、今井
TEL:084-987-4915