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2008年度12月期連結決算 売上高2,862億円、経常利益171億円 造船事業部門の手持ち工事量は過去最高の283隻

2009年4月9日

ツネイシホールディングス株式会社(本社:広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役社長:神原勝成)は、主として造船部門における建造隻数の増加が寄与し、2008年度12月期の連結決算(2008年1月〜12月)は、売上高2,862億円(前年対比24%増)、経常利益171億円(前年対比20%増)を達成。ツネイシホールディングス単体の決算では、売上高2,245億円(前年対比12%増)、経常利益82億円(前年対比30%減)となりました。

造船事業部門

フィリピンの海外現地法人TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), INC.(以下、THI)や中国の常石集団(舟山)造船有限公司(以下、TZS)など、連結対象会社を含めた造船事業部門は、昨年1年間で過去最高の48隻を建造し、2008年度売上高は1,919億円(前年対比13%増)に達しました。受注実績は上半期を中心に65隻となり、手持工事量は2008年12月末現在で、過去最高の283隻(約1兆2,592億円)となりました。

〈今後の課題〉

今年度の設備投資は、国内外で約248億円を計画しています。国内では、常石工場の塗装工場と多度津工場の組立工場を建設し、生産能率、生産能力の向上を図ります。さらに、海外では、TZSの建造ドックの拡張工事(1月完工)など工場設備の増強や、THI第2工場、塗装工場の建設を実施します。これにより、国内外4工場、4ドック5船台の年間80隻建造体制が整備されます。

海運事業部門

海運事業部門では、原油価格の高騰による燃料油価格の上昇が影響し、売上高は564億円(前年12%減)となりました。2008年度は、定期船事業で航路の合理化に取り組んだほか、不定期船事業では新たにばら積み貨物船を3隻保有し、船隊規模は25隻に拡大しました。

また、神原汽船福山物流センターでは、アソート(仕分け)作業の効率を高めるために自動仕分け機の導入や、保管能力を高めるために移動ラックを増設するなど、倉庫機能への設備投資を行い、多様なお客さまのニーズに迅速・柔軟に対応する体制の整備に着手しています。

〈今後の課題〉

一昨年から高騰が続いていた用船料や燃料油価格は、昨年末に下がりコスト負担は軽減されてきました。しかし、世界的な景気後退による海上荷動きが低迷していることから、航路の合理化などより一層の採算改善を図る方針です。また、中・長期的な収益の安定を図るために、昨年から取り組んでいる日中間の定期船航路を、他船社との協調などにより東南アジア経済圏への航路拡大を促進し、倉庫や陸上輸送などを含めたアジアと日本を結ぶ国際物流一貫輸送を目指し、安定的利益確保ができる経営体質の強化を図ります。

 

― 本件に関するお問合せ先 ―
ツネイシホールディングス 経営管理本部グループ企画部

広報担当:大西、今井
TEL: 084-987-4915  FAX: 084-987-1923