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多度津工場に「常石安全研修センター」を建設

2005年12月8日


体験型訓練と安全教育の“見える化”で危険予知能力の向上へ


常石造船株式会社(本社:広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役:神原勝成、以下常石造船)は、工場で働く従業員の安全意識と危険予知能力の向上をめざし、体験型訓練と安全教育の見える化を可能にした「常石安全研修センター」を、常石造船多度津工場(香川県多度津町)内にこの10月20日に完成、多度津工場に勤務する全従業員を対象に安全研修を開始しました。

「常石安全研修センター」は、63名収容の学科教室(床面積:128.58m2)と展示場、そして直方体のブロック体験設備(床面積:72m2)の3つの区画(総敷地面積:約550m2)からなります。学科教室での映像を用いての学習や、展示場でのチェーンブロック、ワイヤーなど不良品11点を展示し、安全教育の“見える化”を図り、安全に対する意識と安全に作業するための基本知識の修得に努めます。隣接するブロック体験型の設備では、タンク内の暗がりの中での作業を想定し、落下危険個所に足を踏み入れるとブザーが鳴る擬似体験スペースや、不安定な足場での作業体験など、実際に起りうる危険な個所を想定した実践的な訓練を中心に行います。

常石造船では、昨年10月に工場内で死亡事故が2度発生し、事故の再発防止に向け日々の安全衛生の問題点・注意点を記載してもらう「ヒヤリハット報告メモ」の提出など、継続的な安全活動を行っています。今後は「常石安全研修センター」での新入社員の教育や、中堅クラスの再教育、法規制の改正に伴う作業環境の変更時など、工場現場の作業員、管理者をはじめ、全社レベルでの安全教育に活用し、労働災害をゼロにする努力を続けます。

常石造船では、来年3月末をメドに安全研修センターを常石本社工場に建設するのをはじめ、フィリピン、中国にある海外工場にも順次建設する計画です。

【常石安全研修センターの概要】

学科教室 :128.58m2(床面積)
        63名収容(スクール形式)
        ビジュアルプレゼンテーション設備

体験設備 :72m2(床面積)
        実際の構造物を模した設備で、以下の危険な状態を安全に体験する。
        ・ 作業足場(良い見本、悪い見本)
        ・ 開口部落下危険箇所(踏むとブザーが鳴る)
        ・ 不安定な梯子
        ・ 頭上からの落下物危険箇所
        ・ 蹴り込み防止板 等

展示場   :約54m2
        吊り具や各種工具の不良品の実物を展示し、不良品を判別する目を養う。
        ・ ワイヤー
        ・ チェーンブロック
        ・ クランプ等 11点を展示

安全研修センター概観


体験ブロック内