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第5回常石技能オリンピック

2005年10月12日


『技能の伝承』をテーマに熟練技術を競う「第5回常石技能オリンピック」を10月29日(土)常石造船工場で開催


常石造船株式会社(本社:広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役:神原勝成、URL:http://www.tsuneishi.co.jp、以下常石造船)は、『技能の伝承』をテーマに、鉄工、溶接や艤装、塗装、運搬など船づくりに欠かせない熟練技術を競う「第5回常石技能オリンピック」を、10月29日(土)午前8時から正午まで、常石造船工場において開催します。競技参加予定人数はおよそ150名程度を予想しています。

今年で5回目となる技能オリンピックは、クレーン運転や玉掛け競技などの運搬部門をはじめ、フォークリフト運転競技、塗装スプレー、アーク溶接競技など10種目を予定しています。技能の伝承は、造船業界において重要な経営課題であり、同オリンピックは日ごろの作業の成果を発揮する場だけでなく、若手の技能育成・向上を図り、常石造船のモノづくりを受け継いでいく、大切な取り組みの一つでもあります。

常石技能オリンピックは、初年度(2001年)溶接競技1種目からスタートし、2年目に鉄工競技を対象に加え、3年目には従業員からの要望もあり、塗装、艤装、運搬部門も競技種目とし、工場全体の取り組みへと発展しています。昨年までの参加人数は、常石造船および協力会社含め延べ450名を数え、開催の目的も作業員の技量の把握と技術の向上から、熟練技術の伝承をテーマに、品質の向上を掲げ実施しています。

さらに今年は、地域に開かれた企業活動の一環として、地域住民の方や広く一般の方を対象とした競技を新たに追加しました。鉄板やパイプ、L型鋼などの資材を溶接して作った2つの造形物(100キロ以下と500キロから1トンクラスの2種類)を対象に、重量目測(重量当て)を行うもので、常石造船工場の正門の場所に展示し、従業員を含めどなたでも気軽に参加できる競技です。

常石造船では、この技能オリンピックを全社的な取り組みとして、今後は海外工場でも同様な競技を行うことを視野に入れ、顧客満足度の一層の向上をめざします。

【常石技能オリンピック 競技種目の概要】

2次処理技術
自動切断機を使って、決められた形状に切断する。

ビードライティング
鋼板に溶接のビードで文字を描く。

クレーン運転競技
ドラム缶を吊り設定されたコース内を移動し、時間、正確さなど、クレーン運転技術を競う。

玉掛け競技
手旗と笛を合図に、荷を正確に移動させる。

フォークリフト運転競技
設定されたコース内で、フォークリフトの運転技術を競う。

溶接競技
CO2溶接、アーク溶接で、テストピースの溶接を行い、溶接形状の仕上がりを競う。

塗装スプレー競技
1チーム3名で、建造されたブロックにスプレー塗装を行う。

配線および結線競技
電装器具を決められた配線および結線を行う。

ブロック磨き
1チーム3名で、建造されたブロックの塗装のための下地処理の仕上がりを競う。

重量目測(一般参加競技)
鉄板やパイプ、L型鋼などの資材を溶接して作った2つの造形物(100キロ以下と500キロから1トンクラスの2種類)を対象に、重量目測(重量当て)を行う。

■ 開催日時  平成17年10月29日(土) 8:00〜12:00

■ 開催場所  常石造船工場 (福山市沼隈町常石1083)

■ 参加予定人数 約150名(一般参加競技を除く)

■ 競技種目  NC切断後の2次処理、ビードライティング
             クレーン運転競技、玉掛競技
             フォークリフト運搬、配線及び結線 
             ブロック磨き、塗装スプレー  
             CO2アーク溶接
             重量目測(一般参加競技)  合計10種目