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Advantage 企画力・設計力強化への取り組み

常石造船の未来を創造する力

顧客ニーズから未来を掴む
ツネイシの企画力

マーケットリサーチによる顧客ニーズの把握、日々の研究開発、時代に応えた最新鋭の船舶の提案と建造。これらの根幹を支えるのは、ツネイシが誇る商品企画力です。商品開発には、船主だけでなく用船社や荷主といった船に携わるステークホルダーの要望をもとに、商品の戦略策定、戦略実行、そして商品化へと移っていきます。実際にカムサマックスでは国内港湾に問題なく入港でき、港湾制限のなかで高い輸送や荷役を達成 することで市場から高い評価を受けています。使う人を想像し、使われ方を想定して商品へと生かす顧客第一の精神によって生み出されたもの。新規市場の開拓では、日本やアジア欧州などそれぞれのエリア別における船型サイズと市場規模を調査し、そこからポジショニングよる市場の位置付けを決定、差別化を図ることでツネイシの実力を世界に広め続けています。世界標準の信頼と評価を獲得した独自ブランドを軸に、そしてこれからを見据えて今日も新たな挑戦を開拓し続けています。

最先端技術をもとに、
共創する設計開発現場

船の開発を円滑に進めるためには、設計と建造現場との意思疎通も欠かせません。3DCADによる精密な立体設計図面を制作して配管などの干渉確認を行い、建造前の不具合を調整することで現場の施工性を向上させます。さらに、専用スマホで現場が設計図を照会しながら誤作の即時通知を行うIoT技術を導入し、設計の不具合や建造現場ならではの作業手順など現場の知見を収集・データ化し設計に還元する仕組みを構築しています。VRによる立体的な設計把握や、取付の鳥瞰図が現場でも確認できるIT支援ツールの開発など、建造現場と一体となった設計環境を築いています。 設計データは海外も含めた設計作業の分担と進捗管理によって、全体を把握した上で効率的な設計作業を実施。図面データの拠点間共有や 船型や配置図のデータべース構築など、最先端技術を活用し世界共通のツネイシ品質を担保する仕組みも生まれています。部門間連携を通じ、日々新たな開発に取り組む文化の醸成がツネイシらしさを体現しています。

Shipbuilding 船ができるまで

船づくりは長い期間が必要なビッグプロジェクトです。
引渡しまでに至る様々な工程で、全社員が協力し、チームワークで船を作り上げていきます。

Field 活躍のフィールド

地球上で最大級のものづくりといえる造船。当然ながら、その工程では多岐にわたる職務が存在します。そのため社員の活躍フィールドも幅広く、設計や建造を担う技術職、営業や資機材調達、バックオフィスを支える管理部門など、その活躍フィールドは多彩です。

ここで紹介している仕事は一例のため、本年度の募集職種とは必ずしも一致しません。詳しくは採用情報をご参照ください。

設計

設計は商品企画(開発・基本設計)、船体設計、機電設計に大きく分けられます。
商品企画はCFD(数値流体力学)シミュレーションをはじめ、回流水槽や大型曳航水槽等を用いて幾度も実験を繰り返し、計画通りの性能が得られるか検証しながら船の開発を進めます。また、お客様との技術的な打ち合わせを担当し、船型や速力、搭載エンジンなどの仕様を決定します。
船体設計は船体にかかる荷重を考慮した船体の構造を設計する船殻設計と船体に搭載される艤装品と呼ばれる装備品や船員が居住する居住区などを設計する船体艤装設計に大きく分けられます。太洋航海中での耐久性や腐食対策、またお客様からの様々なご要求事項を満足するように設計します。また、図面上の船体強度や機能性だけでなく、工場での作業性や本船での操作性など他部署との協議をしながら、3D CADなどを用いて設計しています。
機電設計は主に船の機関室の設計を行う機装設計と船全体の電装に関わる設計を行う電装設計に分けられます。機関室は船の心臓部とも呼ぶべき機能を有し、推進用主要機関である主機関の他に発電機やボイラなど多くの機器が配置されるため、機装設計はこれらの機器を適切に選定し、機関室に配置計画し、システムとして成立するように設計しています。また、船に装備される電装品としては、モータなどの動力装置、レーダーや衛星通信機器などの航海装置、照明装置、船の自動化機器などがあり、電装設計はそれぞれの働きを理解し、すべてのシステムが効率的に機能するように設計しています。

生産管理(新造船技師、修繕船技師)

生産管理の仕事は、進捗・工程管理や作業員への指示、他部署との調整、人員配置などを行い、チーム全員が安全と工程を厳守して作業を完了できるよう管理する現場責任者です。
生産管理は新造船と修繕船のエンジニアチームがあります。
新造船チームは、建造船の工事計画予定の作成から、鋼板の加工、ブロックの組立・搭載、塗装、船装・機装・電装の艤装作業など様々な工程を担当します。配属される部署によって必要な知識や技術は異なり、様々な経験を積むことができます。大型船舶の建造は長い期間を要する巨大プロジェクトであり、完成した時は大きな達成感があります。
修繕船チームは、修繕船の船体・塗装工事、機関・電気工事に加え、新造船部門の保証工事、新造船の進水の際には、離接岸や岸壁係留など多岐にわたる業務を担当します。修繕船は引き渡しまでの工事が短期間で行われます。自社建造船以外の異なる様々な船種に関わることができるという特徴があります。

情報システム

情報システムは開発、サポートの2つのチーム体制となっています。開発チームは、会社の経営戦略を支える設計、調達、生産管理等の基幹システムの構築・運用・保守まで担当しています。また、WEBアプリケーション開発や、スマートフォン・タブレット等のモバイル機器を活用した情報共有系システムの構築にも注力しています。
サポートチームは、サービスデスク、ネットワーク、サーバーが一つのチームとなり、新規改善提案、運用、保守、構築と多岐にわたる支援を国内だけではなく、海外2工場(フィリピン、中国)を含めて行っています。最近では、業務効率化(工場のIOT化、工場内無線化等)や新しいツールを導入しながら働き方改革にも力を入れています。

営業(新造船営業、修繕船営業)

営業は新造船営業と修繕船営業の2つに分けられます。
新造営業本部の中には営業部と業務室があり、入社後はまず全体の流れを知る為に、業務室への配属となる事が通例です。引渡しまでの行程に必要な各種書類作成をはじめ、客先要望のヒアリング、保証対応、進水式・引渡式など式典のコーディネートや来賓のアテンドなどを行い、将来的に適正をみた上で契約や船価の交渉、国内外の顧客を相手に受注営業を担当します。
修繕船営業は、定期検査、一般修繕工事をはじめ、海難工事や船の用途変更、環境に合わせたレトロフィット等の改造工事と船主の様々な要望に応える窓口となっています。4本の大小さまざまな修繕ドックの設備を活かしたフレキシブルな対応を武器に、入渠船の獲得に努めます。修繕船の引合、見積、受注交渉、受注後の入渠船の工事の対応、協定、請求書発行、工事代金回収などが主な業務です。修繕完了後のアフターサービスなどの対応も担当します。

資機材調達

鋼板や船づくりに必要な数千にも及ぶ資機材を調達しています。その業務はただ購入するだけでなく、メーカーの選定、価格交渉、品質管理、納期管理など多岐にわたります。資機材一つひとつの採用に至る経緯などの背景への理解、新規メーカーの発掘、既存メーカーの評価・指導、社内の設計や現場とのコミュニケーションやサプライヤーとの交渉力など様々な能力が必要となります。

経営管理

経営管理は会社の経営方針・経営目標の策定、および中期経営計画を立案しています。また、委員会の事務局や年度予算の策定と予実管理、投資計画のとりまとめ等を行っています。

財務

財務は、自社の経営活動を資金面からサポートしています。
将来的な資金不足を防ぐため、資金調達のタイミング、運用について綿密に計画しています。資金計画の作成は、社内の情報収集がとても大切なので様々な部署とコミュニケーションをとりながら、情報収集し資金計画に反映させています。また作成した資金計画については、予実を管理し、分析を行います。
海外子会社についても同様のサポートを行っており、会社の土台を支える重要な仕事となっています。

総務・人事

総務は会社の経営活動をスムーズにするため、地域や関係団体、公官庁などと幅広いネットワークを構築しながら、各種届出・申請や業務委託などの契約業務を担当します。また社内設備をはじめ、社宅や寮などの資産管理も行います。
社員がより良く働ける職場環境、住環境を整えて、業務に支障が出ないようサポートすることも重要な業務です。
人事は人材による組織の活性化・最適化や社員が安心して働くための組織づくりを行っています。全社的なことに大きく関わるため、経営的な視点も必要です。