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プレスリリース

常石造船と双日、自動車リサイクル事業を本格展開

2004年11月8日


〜破砕くずを出さない、高リサイクル率の適正処理を推進〜


 常石造船株式会社(本社:広島県沼隈郡沼隈町常石1083、代表者:神原勝成)と、双日株式会社(本社:東京都港区赤坂6-1-20、代表者:土橋昭夫)は、共同出資により設立した常石CRS株式会社を通じて、自動車リサイクル事業を展開いたします。

 常石CRSは、広島県から自動車リサイクル事業に必要な解体業および破砕業の
許可を取得し、11月からリサイクル施設の稼働を開始しております。リサイクル施設の処理能力は、年間14,400台で、2年目には処理能力の75%に当たる、年間10,800台の自動車リサイクルを計画しており、約5億円の売上げを目指します。

 常石CRSは、自動車販売店、鈑金塗装・整備工場、損害保険会社などと連携し、中国、四国地方を中心に使用済み自動車の受け入れを進めていきます。また、常石グループの海上輸送システムを活用して、瀬戸内地域の離島で大きな社会的問題となっている使用済みの放置自動車を積極的に受け入れていきます。常石CRSでは、自動車リサイクル事業を通じて、離島における放置自動車問題の解決にも協力していきます。

 常石CRSは、使用済み自動車の処理方法として、ほぼ100%リサイクルが可能な「全部再資源化方式」を採用しています。まず、フロンガスやエンジンオイル等を抜き取った後、中古部品として需要のある自動車パーツを取り外して保管します。次に、鉄やアルミ、銅などの金属資源を選別して回収し、最後に廃車ガラをプレス機で圧縮処理します。解体技術を高めることにより、廃車ガラをそのまま電気炉で熱源・鉄源として利用できます。現在主流のシュレッダー方式の処理と異なり、破砕くずが発生しないということが「全部再資源化方式」の大きな特長です。

 常石造船は、造船事業により培われた人材や技術を活用しながら、時代に対応する新事業への挑戦を進めています。常石グループで取り組んでいる自動車向けサービス事業やリサイクル事業との連携を図りながら、総合力を活かした自動車リサイクル事業をグループの総意を込めた取り組みとして展開していきます。

 一方、双日は資源の再利用と循環型社会システムの実現に向け、環境関連ビジネスに注力しています。自動車リサイクル事業では、埼玉県に使用済み自動車の一貫処理を行う株式会社CRS埼玉を設立、また日本興亜損害保険株式会社と共同で、自動車整備業者やディーラー向けの適正処理支援サービス「NKリサイクルネット」を展開しています。常石CRSを西日本における戦略拠点として、今後も全国で自動車の適正処理事業を進めていきます。

 常石造船が持つ高い技術力や信用力と、双日が蓄積してきた自動車リサイクル事業のノウハウやネットワークを活用して、資源の再利用や消費エネルギーの節減、公害防止等に配慮した地球に優しい自動車リサイクル事業を推進していきます。

【常石CRS株式会社 会社概要】
◇設 立 :2004年4月26日
◇住 所 :広島県沼隈郡沼隈町常石1083 
◇代表者 :代表取締役社長 平川 方一
◇資本金 :2億円(常石グループ66.6%、双日33.4%)
◇従業員 :19名
◇URL :http://www.tsuneishi-crs.co.jp/

■本件に関するお問い合わせ先 
常石造船株式会社 経営企画部 長谷川 弘 
TEL:084-987-4915
Eメール:hiroshi_hasegawa@ts.tsuneishi.co.jp
URL: http://www.tsuneishi.co.jp/

双日株式会社 広報部 加藤 智子
TEL:03-5520-3188
Eメール:kato.tomoko-3@sojitz.com
URL: http://www.sojitz.com/

付帯画像
今年3月の海上輸送に関する実証実験の様子